「知らんけど」という便利な言葉
とある日、耳にした「知らんけど」
B1:誰々さんがかなりのケチで、送別のプレゼントでみんなが出し合ったお金を出さなかったらしい
B2:前の人にも「どうせ戻ってくるでしょ」って言って出してなかった!毎日弁当だし、飲み会も全然来ないし、それで結婚相手逃したのかもね!知らんけど!(笑)
この「知らんけど」が曲者で、自分の責任ではなく、誰かに何かの称号を与えることができる。
この場合「ケチが理由で結婚相手を逃した」
事実、結婚相手を逃してないかもしれないし、別の理由でその人には非はないことかもしれない。
かもしれない、だけでこの場では
誰々さん=ケチ=結婚相手を逃した人
という図式が出来上がり、聞いてた人間が別の人にそう話す。
「誰々さん、お金の関係で結婚相手に逃げられたらしいよ!知らんけど」
こいつらの考えだけで、その人の印象が出来上がってしまう。
人の噂なんて全部これで出来上がる。真実はどこにあるんだぜ????
知らんけどって言っとけば、もし間違ってた場合でも後で挽回できる。知らなかったし、って。そういう逃げの言葉を使う人間は心底軽蔑する。
私は自分の言葉には責任を持ちたいから、「知らんけど」は使わない。最後の言葉が責任放棄なんてダサすぎる。
その後B1とB2はお互い「知らんけど」の応酬をしてた。おめえらそれしか話すことねえんかよ。ここに居ない他人の予想弄りあって人生楽しいんかよ。少なくとも私は楽しくないです。絶対こいつらと関わらないことを誓った。
ちなみに、BはBUSUの頭文字です。知らんけど
東京出身者として関西地方にある「いや、ちゃうねん」って言って会話に唐突に入ってくる手法と
— しいたけ占いのしいたけ (@shiitake7919) 2018年3月27日
話の最後に「知らんけど」→(「なんかあの二人別れたらしいよ。まぁよう知らんけど」)
がとても好きで、角を立たせないで会話に入り、そして「知らんけど」と言ってスッと出ていく文化にすごく憧れます